なぜ沖縄の離島に火力発電所がある?島ごとに違う電力の意外な作り方
川もない、原子力もない、本土からの送電線も届かない。それでも沖縄の離島には、毎日きちんと電気が届いています。人口わずか数百人の島に、なぜ火力発電所があるのでしょうか。
今回は、沖縄の離島に火力発電所がある理由と、島ごとにまるで違う電気の作り方を、7つの島で見ていきます。
【この動画の内容】
沖縄は、大きな川がなく水力に頼れず、需要の規模から原子力も難しく、全国で唯一、ほかのエリアと送電線でつながっていません。沖縄電力が電気を届ける有人の島は38。そのうち本島以外に10の独立した電力網があり、それぞれの島に小さな発電所があります。その正体は、重油で動くディーゼルエンジンです。
ただ、燃料を船で運び続けるのは大変です。だからこそ、それぞれの島は自分たちの条件に合った方法を探してきました。台風で壊れた風車の教訓から生まれた、寝かせられる風車。屋根の太陽光の余った電気をお湯にして貯める仕組み。宮古島の電力網から自分で切り離して電気を回す小さな電力網。サトウキビの搾りかすを燃やす製糖工場。海の表面と深海の温度差で発電する実証設備。そして、発電しない発電機を回して、約10日間にわたり島の電気の100%を再生可能エネルギーで賄った記録。島の数だけ答えがあることが分かります。
【登場する7つの島】
・与那国島:日本の最も西にある島。風を求めて建てた風車が、台風に悩まされた島です。
・多良間島:台風の前に、高さ38mの風車を油圧と人の力で寝かせます。フェリーが約1か月止まった経験もある島です。
・宮古島:市営住宅などの屋根に事業者が太陽光パネルを設置し、余った電気はお湯にして貯めます。
・来間島:約100世帯の小さな島が、非常時には宮古島の電力網から自分で切り離して電気を回します。
・南大東島:製糖工場がサトウキビの搾りかすを燃やして、工場の電気を自分で作ります。
・久米島:水深612mの深層水と海面の温度差で発電する、国内唯一の実証設備があります。深層水は車エビや海ぶどうの養殖にも使われています。
・波照間島:日本の有人島で最も南にある島です。電気で発電機を回す「MGセット」を使い、火力発電所を休ませる挑戦を続けています。
【チャプター】
0:00 オープニング
1:13 なぜ離島に火力発電所があるのか
7:45 与那国島:風車と台風
10:50 多良間島:寝かせる風車
14:15 宮古島:屋根の太陽光とお湯
18:23 来間島:自分から切り離す電力網
21:38 南大東島:サトウキビの搾りかす
24:58 久米島:海の温度差発電
29:14 波照間島:発電しない発電機
33:42 まとめ
【補足】
・数値は沖縄電力、沖縄県、環境省、NEDO などの公開資料と報道をもとにしています。設備の数や出力は資料の時点によって異なる場合があります。
・波照間島の約10日間は「再生可能エネルギーで100%供給した」という記録です。ディーゼル発電機を止めた運用の実証は、2027年度下期に予定されています。
・製糖工場のバガス発電は、県の資料では全量自家消費で、島の送電網には流れていません。
・地図、図解、3D映像は説明のために作成したイメージで、縮尺が正確でないものを含みます。音楽はこの動画のために作成したオリジナルです。
ほかにも変わった方法で電気を作っている島をご存じでしたら、ぜひコメント欄で教えてください。
使用素材(画面にも表示)
地図・空撮風映像: 地理院タイル(国土地理院)、国土数値情報(国土交通省)、Natural Earth、ETOPO1 を加工して作成
Attribution: 台灣電力股份有限公司、国土交通省、国土地理院
CC BY 2.0: Kzaral、Masahiro TAKAGI from Ichikawa, Chiba, Japan、Raita Futo from Tokyo, Japan、djpmapleferryman、narchived
CC BY 2.5: 663highland
CC BY 3.0: Paipateroma、Snap55 at Japanese Wikipedia、Y.Kowashi、iloverjoa
CC BY 3.0 us: Forest and Kim Starr
CC BY 4.0: Junyu-K、Olivier Dugornay (Ifremer)、『宮古島_与那覇前浜ビーチ』© miyakojimakankou/ FIND/47、『海ぶどう』© ItomanCity2022/ FIND/47、ブルーノ・プラス
CC BY-SA 2.0: Bureau of Ocean Energy Management / CC BY-SA 2.0、Ken FUNAKOSHI from Yokohama, Japan、sota、sota-k
CC BY-SA 3.0: Andy Dingley、Anonymous Powered、CEphoto, Uwe Aranas、Jonathan Wilkins、Kaz Ish、Lionel Allorge、MaciejKa、Metatron、Paipateroma、Sturmgewehr88、Torbenbrinker、Yasu (talk)、jared goss、松岡明芳、衛兵隊衛士、衛兵隊衛士 at Japanese Wikipedia
CC BY-SA 4.0: Graeme Bartlett、Junyu-K、KishujiRapid、Kugel~commonswiki、Mj-bird、Narutora、Paipateroma、Paul Gipe、Tokyo-Good、UniEnergy Technologies、Zheng Zhou、ブルーノ・プラス、松岡明芳
CC0: Melkov、Naha Mama Pavilionz、aco pbc
NASA public domain: NASA/Goddard Space Flight Center Scientific Visualization Studio (SVS 2799)
Public domain per Commons page: GEO-KOMPSAT imagery: CSU/CIRA, KMA, NOAA/NESDIS
パブリックドメイン: Jair Moreno、Lance Cpl. Robert D. Williams Jr.、MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSFC、NASA Johnson Space Center、U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Richard Doolin、User: (WT-shared) Eujensc at wts wikivoyage、Waka77
公式資料の画面利用(引用の範囲): 宮古島市(図の出典 沖縄電力HP)、沖縄電力
国土地理院コンテンツ利用規約(CC BY 4.0互換): 国土地理院ウェブサイト(地理院タイル)
権利者の素材: ANN NEWS CH、しんかず (YouTube)、テレビ大阪 LBS、大東糖業 公式YouTube、宮古島シネエアリアル KuROKO (YouTube)、映像提供: 第十一管区海上保安本部 / 沖縄タイムス、沖縄電力、沖縄電力 公式YouTube、秋蛇星短編映画製作所 (YouTube)
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