深刻な住宅事情 マンションは中古でも1億円超え 賃貸住宅でも賃料値上げ お気に入りの物件なのに… 事業で借りた物件も月額30万円アップ 事業継続かそれとも退去か… 住民たちの苦悩
住宅不足と家賃高騰が深刻なスペイン。首都・マドリードでは、87歳の女性が70年間住んでいた賃貸住宅の家賃が約5倍に跳ね上がる。女性は支払いを拒否していたが、やがて強制退去させられる。その後、女性は体調をくずしてまもなく死亡。この出来事をきっかけに国民の住宅への不満が噴出。各地で抗議活動が広がる。
日本でも住宅事情は厳しくなっている。東京・港区で販売中の2LDK、70㎡、築10年の中古マンション。間接照明で洗練されたリビングは床暖付き。寝室はベッド2つ置いても余裕。システムキッチンに大理石の廊下。ペットも可…。当初1億7990万円で売り出すが売れないので2300万円値引き(11月7日時点)。それでも高額な物件に変わりない。実は、東京都内では中古マンションの平均価格が1億円を超える高値となっている。値段の高さに加え住宅ローン金利の上昇への不安から購入をためらう人が増えたとみられる。
購入が難しい人や将来、引っ越すことが考えられる人にとってよりどころとなるのが賃貸住宅。しかし、この賃貸でも安心していられない現実があった。東京・世田谷区にある築50年のワンルームに暮らす男性。40㎡超の部屋は1人で暮らすには十分。ベランダも広々…とあって2年前に即決、契約する。ところが今年12月の契約の更新で、家賃が1万2000円アップすることを告げられる。しかも、契約時に支払うことの多い「礼金」も求められたという。その額6万8000円。男性は以前より収入が減っていることもあり生活を切り詰めていたところだった。
東京・銀座。都心の一等地にあるビルの3つのフロアを借りて、シェアオフィスを運営する男性も苦渋の決断を迫られた一人だ。5年前に始めた事業は順調に利用者を増やしていた。
ところが今年に入って賃料を30万円値上げすると通知が届く。他の物件を探すにも空きは容易に見つからない。男性は事業を継続するため値上げを受け入れる決断をする。ところが、である!妻と子の3人で暮らすマンションも今年9月、値上げすると告げられる。月額6万8000円も支払いが増えることは簡単には受け入れられない。男性がとった行動は…。
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