太平洋の水を抜いたら、ハワイの“通った跡”が6,000kmも続いていた
ハワイと日本の距離は、宇宙の電波で測ると年に約6cmずつ縮んでいます。では、ハワイはいつ日本に着くのか? 太平洋の水を抜くと、ハワイから北西へ約6,000kmの山の列が現れ、途中でくの字に曲がってカムチャツカの海溝へ消えていきます。島の年は西ほど古く、島は流れるうちに沈んで頭の平らな海の下の山になり、列の北の端はもう海溝に沈みかけています。海の底の山に日本の天皇の名前が付いたいきさつ、地下800kmで見つかったかもしれない「ハワイの頭」、そして今のハワイ島を未来へ動かす計算までたどります。
▼目次
0:00 はじめに
1:17 ① 本当に動いている?
5:13 ② 着くとき、島のまま?
8:40 ③ どこに、いつ着く?
9:45 海の底の天皇の名前
12:38 到着の計算
14:38 日本の下の同じ板
15:20 まとめ
15:44 次回予告
▼主な出典
・国土地理院「プレート運動による地殻変動の補正 導入背景(日本とハワイは VLBI で年約6cm 近づく)」
https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/ch...
・Clague & Dalrymple(1987)USGS「The Hawaiian-Emperor volcanic chain(USGS Professional Paper 1350 第1章)」
https://pubs.usgs.gov/pp/1987/1350/pd...
・Ocean Drilling Program「Leg 197 Synthesis: Southward motion and geochemical variability of the Hawaiian hotspot」
https://www-odp.tamu.edu/publications...
・Schmidt Ocean Institute(2019)「The Emperor Seamounts: Their History and Their Names」
https://schmidtocean.org/cruise-log-p...
・杉山明(2005)地球科学59巻1号「天皇海山列 ―発見・命名のいきさつと生成の謎―」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
▼図について
・水を抜いた北太平洋の3Dは、海の深さと陸の高さを SRTM15+(Tozer et al. 2019)から作り、高さを30倍に強調しています(画面に表示)。東西7,800kmあるため、正距方位(中心 北緯38度・東経169度)で描いています。千島・日本海溝の底は ?8,000m でそろえています。
・ハワイ諸島の3Dは、海の深さを SRTM15+、陸の高さを AWS Terrain Tiles から作り、高さを6倍に強調しています。北西ハワイ・天皇海山列・日本の3Dは SRTM15+ で、高さを12倍に強調しています。
・列の山の年代と位置は、Wikipedia「List of volcanoes in the Hawaiian?Emperor seamount chain」の表(元は Clague & Dalrymple 1987・Sharp & Clague 2006 ほか)によります。年代の無い山は、列に沿った距離で割り振った目安です。
・到着の道すじは、USGS ハワイ火山観測所(1998)の「ハワイ島は島を作る熱い所に対して北西へ年約10cm、向きは北海道」に従い、ハワイ島から札幌へ向かう大圏で計算した目安です。今の動きが続いたら、の話です。
・海山が生まれた緯度のグラフは、深海掘削の溶岩の磁石の記録(Tarduno & Cottrell 1997・Kono 1980。ODP 第197航海のまとめ)によります。
・アンテナと原子時計、島の一生、熱い岩の柱の頭と尾、海溝とエスカレーター、地球を切った断面、日本の下へもぐる板の図は、概略図(模式)です。地下810kmの台地は Wei et al.(2020)の提案です。
・声とキャラクターは AI で作っています。
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